以前、シマエナガを探すには鳴き声を覚えることが重要だと書いた。(参照:シマエナガの探し方)
その鳴き声は「ジュリリ」。人によっては違う聞こえ方をするかもしれないけど、自分はこの鳴き声をたよりにシマエナガを探してきた。
が、こないだ遭遇したシマエナガは「ジュリリ」と鳴いていなかった。代わりに「ヒーヒー」と鳴いていた。もしかしたら近くにいたゴジュウカラやシジュウカラの鳴き声かもしれない。
今後も「ジュリリ」だけをたよりに探していると遭遇率が下がってしまう。困ったぞ。というわけで中村大先生の「信州の自然誌 エナガの群れ社会」(信濃毎日新聞社)を読み返してみた。
チッと言う単音をのばした声に、チーというのがある。エナガは、チーとかチーチとかチーチーといった声を時々発声する。ピーとかピーピーとも聞こえてくる。群れでかたまって、藪から藪へ素早く飛んで行く時に聞かれる。
出典:中村登流(なかむらのぼる)「信州の自然誌 エナガの群れ社会」(信濃毎日新聞社)
自分が聞いた「ヒーヒー」は、この「チーチー」「ピーピー」を指しているんだろうか。ちなみに中村大先生は、「ジュリリ」を「ツリュリュ」と表現している。
数時間にわたって追跡するには鳴き声をしっかり脳にインプットしておかないと、ちっこいからすぐに見失ってしまう。
それと、本格的な冬が来る前に縄張りと1日の移動コースの把握もしておかなくちゃ。