ゴールデンウィークが終わると、北海道は新緑の季節に入ります。

ただいま繁殖まっただなかの我らがシマエナガ。気になるのは巣立ちの時期。その年の天候などによって時期は変わるんだろうけど、今年は例年よりも早くなる予感。3月中には札幌の積雪がゼロになったし、桜の開花は観測史上5番目という早さでした。

シマエナガの“当たり年”といわれた今シーズン。2015年の繁殖が上手くいったからだと思いますが、2016年も昨年と同じように気温は高めに推移しています。今年の繁殖も上手くいきそうだと勝手に考えていましたらば、ゴールデンウィーク初日に低気圧が発達した影響で道内は大荒れの天気になってしまいました。

札幌も風が強く霰(あられ)がぱらつきました。この天気がシマエナガの繁殖に少なからず影響を与えたことは想像に難くないでしょう。

4月22日(金曜日)に遭遇した番いの雌は、まさに卵をひねり出した感のある総排出腔、尾の曲がり具合(抱卵期に入ると巣の形状に合わせて尾が曲がる)から、抱卵期に入っていたと考えられますが、この天気でどうなったことやら。

もし巣が壊れて卵がダメになってしまった場合、その番いは再び巣を作り繁殖に挑戦するんでしょうか?相当に体力を消耗しそうだけど。

また、4月24日(日曜日)に遭遇した別の番いは巣作り中でした。すでに外壁は完成し巣内に敷き詰める羽毛を集めていたので、巣作りの最終段階に入っていました。巣立ちまで観察しようと思ったけど、大荒れの天気後に確認しにいくと、巣はあったものの姿は見えませんでした。巣を放棄したのか、身に何かあったのか?無事に抱卵期に入っているといいんだけど。

抱卵に2週間、育雛(いくすう)に2週間の計1カ月間。先月22日に遭遇した番いが順調ならば、5月下旬にも巣立ちをむかえるはずですが・・・

あくまで札幌のシマエナガの話なので、他地域の事情についてはわからないけど道東なんかはもっと遅いでしょうね。

とにかく5月の第4週目から毎日チェックしに行こうと思っています。それまでは雛の鳴き声を覚えておきます。

シマエナガ団子(巣立ち直後の雛が団子のように連なっている様を表した言葉)が撮れるといいな。